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ポニテの男
「………」
この男…ずっと、だんまりで
振り向いてもくれなかったから
その手にある銃を
奪おうとしたんだけど、素早く手を払われたっ
私
白樺 菫
(シラカバスミレ)
「その銃、貸してください
私…自分で撃ちますからっ」
男から、小さなため息が聞こえた瞬間
後頭部に鈍い衝撃を感じて
全身から力が抜け
私の体は地面に倒れ込む…
ポニテの男
「…まったく、めんどくさい女だな…」
ぼんやりとする意識の中
男の肩に担がれたのだけは分かったけど
私は意識を手放していた…………
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