最後の彼氏は夫になったEさん・O型

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最後の彼氏は夫になったEさん・O型

 最後の彼氏は、後に夫になるEさん、O型です。O型と言えば『おおらか』などと言われますが、Oさんの場合はどうでしょうか。  Eさんとの出会いは、私が通院している精神科病院の喫煙所でした。ある日突然話すようになり、気が付けばメアドを渡していて、デートする算段に。  Eさんはよく喋るお兄さんに見えていて、ラーメンの話とかをよくしていた覚えがあります。 「俺はうつ病なんだ」  と言っていましたが、そうは見えないくらい明るく陽気な面白いお兄さんでした。  いつも野球帽をかぶっていて、眼鏡もしていたので、年齢はよく分かりませんでしたが、年上な事は確か。  初デートの時に年齢を聞きましたら、私より十三歳も年上でした。ちょっとびっくりしましたね。  初デートはカラオケで吞み放題。緊張していたので、私もEさんもけっこうハイペースでお酒を吞んでいました。  そして、私が恋愛バラードを歌った時、Eさん、突然覚醒。 「俺、無雲ちゃんが好きだ!」 「私も好き♡」 「付き合う?」 「うん♡」 「俺、お金無いよ?」 「借金ある?」 「それは無いよ」 「なら、良い♡」 「じゃ、ホテル行く?」  大人の男は手が早い!!    と、私は一人で妙な納得をしてしまった。この展開の速さは、大人の男だからなんだろう、きっと。と、思ったのです。  K君と別れてすでに五年が経過していました。しばしの間薬漬け(もちろん処方薬を用法容量を守って飲んでたんですよ!)でボーっとしていた私は、この唐突な展開で頭も回らず、酔っていましたし、のこのこホテルに付いて行きました。  そして、謎であったある大切な事をEさんに問いました。 「Eさんは、血液型何型?」 「O型だよ?」  キタ――――!!!!!  って思いました。これで全血液型コンプリート!! っていうか、O型で年上、もうこの人私の結婚相手!!!  そう、私は確信したのです。  そして、Eさんとホテルに行った事で、さらに気付いた事があります。 「エッチって、気持ち良かったんだ……」  Eさん、何と床上手。今まで私が不感症だと思って自分を責めてきていたのに、Eさんとしてみたら何とまぁ気持ちが良かった。  F君との初体験以来、コミュニケーションとしてイチャイチャする事は好きだけど、どうにも好きになれなかった性行為。ここに来て開眼です。良かったね、私。
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