第一彼氏F君・A型

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第一彼氏F君・A型

 第一の彼氏はF君A型です。A型といえば『几帳面』などと言われますが、さて、F君の場合はどうでしょうか。  F君との出会いは、私がJKだった時。ネット黎明期のチャットに彼は居ました。当時はチャットで仲良くなるとオフ会を開催する事がしょっちゅうあり、私とF君もとあるアーティストのファンサイトのチャットで出会い、集団でのオフ会で対面となりました。  F君は、二歳年上でけっこうなイケメン。しかも名門W大学の第一文学部の学生。エリートでイケメン。でも背が小さい。  私の背丈は百六十八センチほど。F君はそれより少し小さかった。そこだけはちょっと残念だった。だって、私がヒールを履けないじゃないですか。  F君との交流は、数年間は集団で、でした。しかし、私が専門学校生になった頃から二人で会うようになり、お付き合いを始めました。  F君は、デートの時には必ず待ち合わせの時間ピッタリにやって来ました。大抵新宿駅で待ち合わせていたんですけど、時間ピッタリ。一分のズレも無く。本当に定刻に来るのです。 「何でいつもピッタリに来るんだろう??」  私は疑問には思っていましたが、あえて突っ込まず。    いっそ突っ込めば良かったのでしょうか。でも、この年まで男性と二人きりになった事すら無い私には、どうしようもなくて戸惑うばかりでした。
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