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最終話. 卒業式
春。桜が満開。
もう、卒業式。
「あのさ、華村さん。来てくれない?」
「え?」
「ちょっと…」
「うん。」
「ごめん、実は葵のこと好きなんだ。」
「え?」
「だから、付き合ってほしい。」
「……。」
▷卒業式後
コンコン
「はいどーぞ。って、委員長か。」
「どうも。」
「よお。どうした?」
「先生は、華村さんの事どう思ってるんですか?」
「大切な生徒だな。」
「本当にそうですか?」
「え?」
「俺は、華村さんをみてきた。でも、必ず隣には貴方がいた。
だから、諦めた。先生と生徒が恋愛をしてたって。そんな法律があっても、
先生は、このまま離すんですか?」
「そうだな。でも、今の俺はアイツをしあわせにはできない、」
「え?」
「アイツには、何故かいい未来であってほしいと個人的に思う気持ちが出てきている。でも、あいつが幸せになる道に俺はいない。だから、アイツはアイツなりに幸せになってほしい。」
「なら、何で…!」
「俺は、アイツを幸せにする人じゃない。」
「俺は、華村を好きです。でも、実は貴方達をずっとみていました。
だから、断るならちゃんと断ってあげて下さい。一人、教室にいるので、施錠よろしくお願いします。」
「ああ。」
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