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まずい事
「だけど、遥、あんた、まずい事になってるよ」
恭子が真剣な顔で、わたしを見る。
「え、なんで?」
わたしは、全く理由が分からず、恭子に尋ねた。
「奏多くんと二股かけてるって……」
「はあー!」
わたしは、思わず大きな声が出る。
「何で?何でそうなるの?」
恭子に詰め寄って、腕を掴む。
「痛い、遥」
「あ、ごめん」
わたしは、慌てて掴んだ恭子の腕を離す。
「遥、毎朝、奏多くんと一緒に来るよね」
恭子が尋ねる。
「え、そうだけど?」
わたしは不思議そうに答える。
「気付いてないようだけど、あれ、かなりやばいから」
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