初恋

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 どうしたら、一也くんに好きになって貰えるだろう。  わたしは、一生懸命考えた。  結果、ホメホメ作戦を実行する。 「一也くん何描いてるの?」 「へーすごい!上手だね」  以上である。  いや、馬鹿にするなかれ。  自分が、がんばっていることを褒められて、気分を害する人はいない。  これが思いの他、上手くいった。  始めは、中々、返事をしてくれなかった一也くんも、度々、声を掛けてくるわたしに、次第に慣れていった。  そして、わたし達は、少しずつ仲良くなっていった。  
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