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 暗くなってきて、辰ちゃんと真ちゃんと川で別れ、彰兄ちゃんに道案内してもらっておじいちゃんの家に戻った。 「じゃあ、明日またな」  そう言うと彰兄ちゃんは家の反対側の林の方に消えていった。家への近道らしい。 「ただいま!」  僕が家に戻ると、おじいちゃんとおばあちゃんがお茶の間で心配そうに僕を待っていてくれた。  既に夕飯の準備はできていて、僕が座るとおばあちゃんが温かいご飯とお味噌汁をよそってくれた。 「遅いから、心配したよ。さっき彰が来てたんだよ」とおばあちゃんが言う。 「うん。会ったよ。あと、辰也君と真司君と友達になった」 「辰也? ああ、伊沢んところの孫か。真司は寺の近くの水戸さんのところの息子だな」  おじいちゃんが言う。 「よかったねえ。早速友達ができて」  おばあちゃんが笑顔で言う。 「颯太は引っ込み思案で心配だって康太は言ってたが、そんなことないじゃないか」  おじいちゃんが豪快に笑った。  僕がご飯を頬張りながら、皆で川遊びをした話を夢中でしていると、急におじいちゃんが箸を止めて、「いいか、颯太」と言う。 「この近所のどこで遊んでもいいが、川の上流にある滝壺には近づくなよ。あそこは危ないからな」  怖いくらい真剣な表情だった。 「それ、彰兄ちゃんにも言われたよ。近づかないようにするよ」  おじいちゃんを安心させたくて、僕はしっかり肯いて約束した。
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