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 川遊びはこれが最後と思って、目いっぱい遊んだ。とても暑い日だった。  途中、湧き水を飲んでいると、二人に言われた。 「颯太、来年も遊びに来いよ」 「また遊んでやるからな」 「うん。絶対来るから!」  言われなくてもそのつもりだった。 「さて、あとはどうするか。そうだな、滝壺に行ってみないか」 「そうするか。あそこの水冷たいから気持ちいいぞ」  辰ちゃんが言いだし、真ちゃんが賛成した。 「え、でも、滝壺は危ないって」  彰兄ちゃんも、おじいちゃんも言っていた。 「大丈夫だよ。今、水量減ってるから、そんな危なくないさ。それに、きらきらしてて青くて綺麗だぞ。見る価値はある」  辰ちゃんが言うので、誘惑にかられて僕は二人について滝の方へ歩いて行った。  その滝は川の横の岩山の上から流れ落ちていた。高さはあったが、水量は確かにそれほど多くない。  滝壺は直径五メートル位で、水が落ちるところは白い泡が立っていたが、少し離れたところは青みがかっていて、太陽の光でキラキラしてとても綺麗だった。 「よし、行くぞ」  辰ちゃんはそう言うと、水面から五十センチほどしかない岩場でTシャツとサンダルを脱ぐと、滝壺に飛び込んだ。 「えっ」  僕は心配して見守っていたが、やがて辰ちゃんは水面に顔を出し、「冷たくて気持ちがいいぞー! ほら、真ちゃんも颯太も来いよ」と言う。  真ちゃんはその誘いに応じて、水着一枚になると滝壺にジャンプし、一度沈んだがすぐに顔を出して、「サイコー! 気持ちいい!」と叫んでいる。
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