最愛なる人との別れ

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大きな病院… 寮もまた一人部屋 言葉もテレビで漫才を見てるような慣れない大阪弁。 それだけでも困ったが それ以上に困った事が。 病棟勤務になったある日 検温で患者に 具合どうですか?と聞いたら 何を話してるのかわからない。 その階全ての人が朝鮮の人なのだ えー。。。 先輩も言葉の理解してないまま看護しているのだと言う始末 勤めて2日目の夜、仕事を終え寮に戻った私の部屋に先輩が6人いきなり入ってきた。 どこから来たん? 私は長崎 私は鹿児島よー そう…みんな九州出身 寂しいのは あなた1人じゃないからね!皆んな仲良く頑張ろうね。 そこは有難いが 患者の言葉には悩んでない事が不思議 ナースなのに励ます言葉も無いなんて… それから毎晩 私の部屋には仕事を終えた先輩が交代で遊びにやってくるようになり 寂しさなんて吹き飛んでいった。 ストレスからか胃潰瘍の痛みは酷く 我慢できない痛みに襲われた私は入院した。誰にも連絡しないでと病院側に伝えた 宮崎で2年間ずっと寮にいた仲間達が恋しくてたまらない。 会いたい… 皆んなとまた あの病院で仕事したい。 でもよぎるのはまた姉との嫌な思い出。 帰りたくても帰れない… 何度も胃潰瘍になりながら耐えていた 言葉の壁は大きくて ナースとしての仕事をしている気がしない毎日だった。 勤務の日 私はどうしても血管注射が苦手な患者の担当になった。 婦長が困ってた私の代わりに注射をしてくれると言いながら老眼鏡を掛けて 注射を済ませた患者は帰った。 その30分後 救急車で運ばれてきた患者は婦長が注射をした人だった。 誰が注射したんだ! 婦長は私が打ったと言い張った。 私は逆らえずに始末書を書かされた… やる気も無くなり 入院患者との会話はできない。 こんな病院に勤めてる人達はコミュニケーションも取れなくても悩まないのだろうか… 私は患者とまともな会話もできない分 検温や点滴の時間になると、部屋にはいったら一人一人の顔を見て 笑顔を見せるしかないのか… ある日 私は婦長から信じられない事を言われてしまい限界を感じた。 ナースとしてのプライドを持ちなさい。患者に笑顔は必要ありません。 私がなりたくてなったナースの仕事は… ただお金を稼ぎたくて…早く家を出たくて私は看護師になったんじゃない! 私は辞表を婦長に渡したが何度も薮られて 受け取ってはくれない。 あなたを親御さんから預かっているんだから辞めさせる事は出来ません!の一点張り。 私だって言いたい あなたのような考え方をしたナースには付いていけません。と
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