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夢が消えてしまった日
母は知っていた。
自分が癌だったという事を…
明るくて 人の事を考えてる余裕すら無かったはずなのに 友達の離婚騒動にも泣きながら必死で説得して…
ある日 母が倒れてしまい手術してもらった医者に自宅まで往診に来てもらった。
持って1週間です。
私を母が呼んだ
どうしたん?
母が一言 笑顔で言った。
ありがとね。マリは優しい子
涙が溢れた
18年間 私の方こそありがとう。
母ちゃんがいたから生きてこれたんよ
と私は言った。
そして母は45年間の人生に幕をおろした。
私は母の体を温かいタオルで拭いて
化粧をした。
母ちゃん…私が看護師になれたのは母ちゃんのお陰だよ
辛い時も寂しい時も何度も話を聞いてくれて
頑張れ!頑張れ!といつも励ましてくれたから。
私が看護師という道を選んだ理由…
あなたが教えてくれました。
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