わたしの夢

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小2になった ある日 どうしようもない腹痛。 母は私の異常な顔色に気づきタクシーを呼び病院に連れて行かれた。 虫垂炎から腹膜炎を併発していた。 心配だったのか…見たかったのか 母は私も手術室に入りますと言い出し た。今の時代というか 都会ではあり得ない光景だ。 もしかしたら母はナースという職業に向いてたのかも知れない。 目覚めた私に手術の事を必死で話していた。 あんなに生き生きしながら話す母の顔は初めて見たかも知れない。 部屋に誰かが入ってきた 真っ白の服に真っ白なキャップをつけた女の人 生まれて初めて私は看護婦さんという人との対面でした とても優しい笑顔で熱を測ったり話しかけてくれる。 入院するこの時まで知らなかった。 小さな島で8年近く過ごしてきた私には感動そのものでした。 その人が出ていくなり私は母に尋ねた。 今の人は誰? 看護婦さんよ。と母が言った。 何度も薬を持ってきたり 痛い注射をする。 でも あの優しい笑顔と会話で心は癒される あの騒がしい家とは大違い… こんな仕事もあるんだなぁ 私も病気の人を元気にできる こんな看護婦さんになりたい。 そう思った
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