出会いと別れ

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病院に着き荷物を下ろすと 先生と婦長にご対面 顔を見るなり先生は気づいた。 いつも骨折や怪我ばかりしているお父さんがいるね…と笑っていた 先生は若くはないが穏やかな顔してる。…が手荒い治療をするのを私は知っている 寮に案内され荷物を入れた。 1人一部屋… お化けなんて見たことないが人一倍 怖がりの私。 そこまで何も考えてなかったわ… と 今さら帰るわけにもいかない。 進路も変える事はできない エーっ!無理… 慣れないトイレと部屋 新しい布団と枕 あのヨダレや汗くさい布団が恋しい… トイレも我慢して8時に布団に潜った。 数時間前に別れた母が恋しくて涙が出てくる。 9時 ドアを誰かがノックした。 声を殺して布団に潜ると 開けても大丈夫?と優しい声 はい。とこたえると可愛い顔した先輩がドアを開けて言った。 寂しいね。話そうか… 部屋においで、 隣の部屋に案内され座った。 コーヒー飲む? コーヒーは大人の飲み物だと思ってた私は少しだけ背伸び。 口にした事すらないのに  はい。 美味しい。これが大人の味かぁ
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