初めてのお給料

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初めてのお給料

今日は初めてのお給料。 自分自身で初めて稼いだという喜びで 胸いっぱいだ 休みの日 私は実家に帰り 僅か42000円の中から父と母に10000円ずつ渡した。 父は好きなことに使えるが母は生活費だ。 父が居なくなった時 もう10000円を母に渡した。 あんたの分が無くなるやん!と母は言うけど ついこの前まで中学生の私は小遣い3000円で足りていたんだから。 私は毎日 忙しいし 白衣と制服があればいい。 食費も家賃も要らないのだからと無理矢理 毎月渡しに実家に帰ってた。 しかしながら 15歳の私もオヤツだけは食べたい。 姉が時々 お金を借りに来る。 3,000円貸して! 5000円貸して! そんな事なんて母に言わないと分かってる姉は癖のように来ていた。 遊びでお金が足りないならバイトしろ!と言いたいが仕返しが怖い。 寮では私ではなく 姉が有名人になっていた。 ほんの一瞬だけ… お金さえ渡せば 寮の皆んなとの楽しい時間だ。 給料前になると寮にいる皆んなで ジャンケンして、負けた2人で空き瓶を抱えて 近くの駄菓子屋へ。 台所には皆んなが飲んだ1リットルの空き瓶が貯まってた。 そのお金でコーラやスナック菓子を買えるだけ買い 皆んなで給料前のパーティ あの時間が楽しくてたまらなかった。 皆んなそれぞれ 恋の悩みや笑い話 私の時代は大腿部の骨折で入院したら 数ヶ月の入院だから、恋が芽生える。 好きな人ができたんよ〜 だれ? だれ? そんな時間は歳の差なんて関係なくて 幸せな時間だった。 そんな楽しい二年の日々も あっという間に過ぎた。 卒業!やっと准看護師の免許取得と同時に実家から通う事にした。
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