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交差点の角にはコンビニがあって、続いてコインランドリー、中古車販売店、焼肉屋と並んでいた。
それらを通過してしばらく行くと、大きなログハウスのような建物が見えてきた。明かりが付いていて、飲食店であることがわかった。
「ノエル、か」
入り口に近づくと、木でできた立て看板にお店の名前とおすすめメニューが書かれていて、穂高は足を止めてその内容に注目した。
レストランというよりはカフェに近い感じだろうか。コーヒーメニューを中心に食べ物もいくつかあるようだ。
(混んでないかな……)
一人で入るには少し勇気がいるようなおしゃれな外観で、穂高はそっと店内をうかがった。
客は数人いるようだが、満席ということはなさそうだ。
この先に何があるかわからないし、歩いていたらおなかも空いてきたから、穂高はここで食事をすることにした。
全体的にリーズナブルなようだし、気晴らしになればいいと思った。
入り口のドアを押して開けると、ドアベルが軽やかな音を立てた。
それによって中にいた客の数人が穂高のほうに目を向けたが、すぐにその興味は薄れていくようだった。
「いらっしゃいませー」
少し離れたところから、店員のものと思われる声がする。
穂高はその声が聞こえるほうに視線を向けた。
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