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1.はじめに
これから僕が話すのは、僕たち三兄弟が選んだ「道」の話だ。
僕の話を聞き終えたたとき、君はきっと僕らが選んだ道に納得できない、と言うだろう。
ああ、それでいい。それが当たり前だと思う。
それでも僕らはその道を選ばなければならなかった。
それがたとえ間違いであったとしても、三人がこの道を辿らねば、僕らの目的は果たせない。
これはね、やむを得ないことだったんだ。
そう思いながらも僕がことの顛末を君に話そうと思った理由を、どうかわかってほしい。
選ばねば誰かの思いが無駄になる。だからこそ進まねばねばならぬこともある。
けれど本当の本当に大切なのはそんなことだったのか。
どうか僕の話を聞いて考えてみてほしい。
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