『第四章 動乱の居城より』のあらすじ

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『第四章 動乱の居城より』のあらすじ

 この作品は、『天と地が手を繋ぎ合うような奇跡の出逢いは、仕組まれた運命の輪環を廻す (第四章 動乱の居城より)』( https://estar.jp/novels/26095371 )の続きとなっております。  また、物語全体のはじまりは、『天と地が手を繋ぎ合うような奇跡の出逢いは、仕組まれた運命の輪環を廻す (第一章 桜花の降る日に)』( https://estar.jp/novels/26084370 )です。  よろしくお願いいたします。  鷹刀一族の屋敷は、警察隊に取り囲まれた。総帥イーレオに対し、『貴族(シャトーア)の藤咲メイシア嬢を誘拐した』として逮捕状が出たのだという。狂犬と呼ばれる警察隊員、緋扇シュアンの強硬姿勢により、鷹刀一族は警察隊を屋敷に入れてしまう。  ここに来ている警察隊員を統率している指揮官は、実は、斑目一族、厳月家と裏で繋がっており、斑目一族が化けた偽警官を多数、引き連れてきていた。斑目一族は、鷹刀一族と対立する凶賊(ダリジィン)であり、、厳月家は、藤咲家と敵対する貴族(シャトーア)である。  指揮官は高圧的な姿勢で、イーレオの孫娘ミンウェイに命じ、強引にイーレオのいる執務室に乗り込んでいった。斑目一族との密約では、メイシアの死体が屋敷にこっそりと運び込まれることになっており、それを『発見』したとして、イーレオを逮捕することになっていた。  一方ミンウェイは、シュアンに「鷹刀一族と手を組みたい」と話を持ちかけられる。凶賊(ダリジィン)の情報は凶賊(ダリジィン)が知る、ということらしい。  監視カメラを経由して、屋敷の状況を見ていたルイフォン、メイシア、リュイセンは、何もできないことにやきもきしていた。彼らは、貧民街から屋敷に急行しているところだった。  そんな彼らのところに、メイシアの異母弟ハオリュウと、リュイセンの父でありルイフォンの異母兄であるエルファンが、共に屋敷に向かっているという連絡が入る。 『誘拐された貴族(シャトーア)令嬢の実家の者』と『誘拐した凶賊(ダリジィン)の一族の者』として、偽警察隊員の前で冷たい舌戦を繰り広げる、ハオリュウとエルファン。しかし、ふたりとも、実はこの誘拐劇が斑目一族が仕組んだ狂言であることを知っており、密かに手を組んで屋敷に入る。  エルファンは、ミンウェイに協力を迫っているシュアンを、格の違いで従わせ、ハオリュウと共にいた偽警察隊員を一掃させた。  丁度そのころ、ルイフォン、メイシア、エルファンを乗せた車が屋敷に到着した。  執務室では、イーレオ、護衛チャオラウが指揮官と対峙している。  応接室付近には、エルファン、ミンウェイ、ハオリュウ、シュアンが集まっている。  屋敷中を、何も知らない本物の警察隊員たちが『誘拐された藤咲メイシア嬢』を探し回っており、その様子を鷹刀一族の凶賊(ダリジィン)たちが苦々しい思いで見つめている。  ――これで、役者は揃った。  メイシアは、この騒動を治めるために一計を案じているという。  そのことを知る者たちが、「そのとき」を待っていた……。
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