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さっそく、蝦夷地の調査を開始した。
山や川の位置を帳面に記録していく。
蝦夷地は松前藩が支配しているとはいえ、広大であり、ほとんどが未開の地であった。
俺の記録がきっと役に立つだろう。
土地の名前、山や川の名前、これには少々困った。
先住民たちの言葉がよくわからなかったからだ。
先住民たちは、自分たちのことを「カイ」、あるいは「カイナー」と言っていた。
カイナーの文化は魅力的であった。
自然界のあらゆるところに「神」が宿っていると考えていた。
そして、「神」と「人間」とが共存して生きる社会でもあった。
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