【1章】叩きのお仕事

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2005年冬‥ 新宿区四谷の路地裏にシュンはガラケーを見つめながらは立っていた。 覆面に黒ずくめの仲間2人の内の1人は少し苛立っている。 「シュン、本当にそいつ来んのかよ?」 筋肉質な覆面の男がシュンに詰め寄る。 「だーいじょうぶだって、もう向かってるってメール来てたから」 シュンはガラケーを閉じて笑顔で答える。 もう1人の背の高い覆面は黙っている。 ジャジャジャー🎵 携帯からサイケデリックの軽快な着メロが流れる。 シュンはガラケーを開き画面を見つめるとニヤリと不敵な笑みを浮かべた。 「さてと‥行きますか」 シュンは2人と同じように覆面マスクを被った。
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