【2章】17年後の元半グレ

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「シュン、こっから忙しくなるんじゃないの?あれだったら俺そろそろ帰るけど」 「いや、アレだな、、、」 シュンは少し考えた。 「ちょっと紹介するわ!」 「お、おう」 「まあさっきの話の続きは明日にでもするよ」 「おう、頼むわ」 「じゃあ向こうの席行こうぜ」 サトルは立ち上がり、シュンに続いた。 「黒崎さん、こいつ俺の古い友達で、今日数年ぶりに再会したんですよ。一緒に飲ませてもらってもいいすか?」 「おおー、シュンちゃんの昔の友達か!飲もう飲もう、一緒に飲もう」 「イエガー20はいー!」 ラムがふにゃふにゃになりながらイエガーをオーダーする。 「ラムちゃん、それ自分も飲むんやでー?」 黒崎が心配そうにラムに声をかける。 程なくして若手スタッフがイエガー20杯を乗せたトレーを持ってシュンたちの席にやってきた。 「あああ、今日も二日酔い確定のやつやんー」 シュンは頭を抱えつつも売り上げを計算している。 「シュンちゃんの友達、名前は?」 黒崎がサトルに聞く。 「初めまして、シュンとは古い腐れ縁で、自分はサトルって言います」 「サトちゃんか!サトちゃんもちろん飲めるクチやろ?乾杯しよかー!」 黒崎はそう言うとみんなにイエガーを配り始めた。 「すいません、頂きます」 「それじゃあ、シュンちゃんが久々に友達と再会したということで、乾杯ぃー」 『かんぱい!』 乾杯と同時に全員がイエガーのショットグラスを空にした。
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