【1章】叩きのお仕事

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扉が開くと仲間の二人が先に降りて、通路を確認する。 背の高い方の男がシュンに合図を送った。 リカの背中にナイフを当てたまま、ゆっくりとエレベーターを降りる。 「何号室?」 シュンが冷たく尋ねる。 「50…3」 リカが怯えた声で答えた。 部屋の前にリカが立ち、三人は構えた。 「はい~、じゃあその呼び鈴を押してもらおうか」 「………」 ゆっくりとリカの指が呼び鈴に伸びていく。 ピンポーン ほどなくしてドアが開く。 「はいはい、リカちゃ…」
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