【3章】大人になったクソ餓鬼

2/12
34人が本棚に入れています
本棚に追加
/69ページ
🎵〜🎵 車内には海外フェスで流れるEDMの曲が響き渡っている。 「うぅ〜‥音下げてくれぇ」 ミネラルウォーターを握りしめグロッキーなシュンが声にならない声を振り絞る。 運転席のサトルは苦笑いでBGMの音量を下げた。 「お前、毎日あんな飲み方してたのかよ」 「‥‥‥」 「もう何年やってんの?」 「‥‥‥10年‥」 「マジで死ぬぞ‥」 サトルは笑っているが少し本気で心配していた。 「もうすぐ足立区に入るけど、ナビの住所でほんとに合ってんの?」 「ごめんサトル、どっかコンビニあったら止めてほしい」 シュン曰く、今回の二日酔いは100年に1度レベルの酷い二日酔いだとか。 「お、駐車場広めのファミマあるからここ入るわ」 サトルが車を停めるとシュンはコンビニにダッシュした。
/69ページ

最初のコメントを投稿しよう!