【3章】大人になったクソ餓鬼

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ユウスケは真剣な表情で話を続けた。 「今はさ、SNSとかでいとも簡単にフツーの奴が半グレと繋がって、目先の金欲しさに深みにハマって戻って来れなくなっちゃう時代だからな。 そんなモノで得た金なんて、全く生きた金じゃないし、一般人を食い物にしてる訳だから必ず捕まるんだぞってことは日頃からこいつらにも教え込んでるよ」 「そうだよな、出し子とか受け子なんか連日捕まってるもんな」 「みんなを守ることなんて無理だけど、せめてこいつらくらいはって思うよね」 「ユウスケ…」 「はい、真面目な話はここまで!今日はまだまだ肉あるからガッツリ食って行けよな」 ユウスケは無邪気な笑顔で言った。 「とりあえずおかわり!!!」 シュンはご飯茶碗をユウスケに差し出した。 それに負けじと若手たちもご飯をかき込み「おかわり!と続いた」 「いいねいいね、みんなどんどん食え食え」 ユウスケの表情からはほんのり幸せな雰囲気を感じ取れた。
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