【4章】闇バイトやってみた

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「おおーー、すげえな!こんなのもう本物じゃん」 シュンかテンション高めに見ているのはサトルが作ってきた偽造免許だった。 顔写真はシュンの証明写真が使われている。 「ブランド作るために色々ソフト入れてんだからこれぐらい余裕だろ」 サトルは少し誇らしげに言った。 「それにしても名前が山田太郎って‥俺、太郎顔してるか?」 二人は顔を合わせて笑った。 シュンの作戦はこうだった。 まずはSNSで「運び案件」と書かれたアカウントに片っ端からサブアカウントでDMを送る。 闇バイトの入り口として必ず身分証を求められるため、まずは下準備として偽造免許証を作った。 「DM返事来てる?」 サトルはシュンのスマホを覗き込んだ。 「そうだねー、何個か来てるけどとりあえず一番返信早かったやつにアタックしてみるか」 そこからは闇バイトの定番である、テレグラムでアカウントを作ることを勧められ、テレグラム上でやることとなった。 もちろんアカウントの準備もバッチリである。 向こうの指示に従い免許証と自分の自撮りを送った。 しばらくするとシュンのテレグラムに着信が来た。 「はい、もしもし」 シュンは元気な声で電話に出た。
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