イケメンがネギを背負って来た。

６、二人でいよう

スナオくんへの想いを諦めなくていいどころか、恋愛感情を持っていてくれていることが分かってじわじわと嬉しくなり、俺は立ち上がると、スナオくんを抱きしめた。
「ありがとう、ありが…グスッ…」
「…小畑さんは泣き虫だなあ」
硬く抱き合あったあと、俺らは顔を見合わせ再度キスをする。今度は少しゆっくりと。カサついた唇を味わうように。二、三回キスを重ねたあと、どっらともなく舌を絡めていく。
「ん…んぅ」
初めてのキスのはずなのに、貪るように熱いキスは気持ちよくて蕩けそうだ。体を密着させたままの下半身が疼き始めてしまう。
やがて唇を離し見つめ合っているとお互いの固くなってしまったそれの存在に気がついた。だけどさすがに触れるのは一気にすすみすぎる気がして俺はとりあえず知らんぷりをしようとしたのだが…
スナオくんの手が伸びてきて、スラックスの上から触れてきた。
「ち、ちょっと！」
思わず手を止めるとスナオくんはじっと俺の顔を見た。
「嫌？」
「そりゃ嫌なわけないけど…スナオくんは、その…抵抗ないの？」
「他の男のは無理だけど、小畑さんのは触れたいよ」
ぐっと捕まれて、身をよじらせる。いつの間にかスナオくんにリードされている形になっていた。
半勃ちになっているそれを取り出して、お互いのものに触れた。触れたいと言ってくれたものの、他人のソレを見たら気持ちが冷めるんじゃないかと思ったけど、スナオくんは嫌悪している様子はない。
「あ…ッ」
少し冷たい手に触れられ、上下に扱かれていく。同じようにスナオくんのものを扱いていくと、だんだんとヌルヌルしてくる。ふと俺は思いつき、二つのものを合わせ、二人でしごいてみることにした。二人の先走りがヌチャヌチャと音を立てる。熱く固くなった二人のものはもうはち切れんばかりに上を向いている。
「やば…っ、これ、気持ちいい…っ」
目を閉じてスナオくんがそう口から漏らす。ほおも耳も真っ赤にしたスナオくん。彼とこうして触れ合うなんて…夢のようだ。
「あ…も、俺…出そう」
俺がそう言うとスナオくんも頷き、さらに強く扱く。頂点まで上り詰め、体をのけぞってそれを床に勢いよくぶちまけた。俺がイった後すぐにスナオくんも果てて、俺らは肩で息をしながらキスをした。