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まさか、ストーカー!? 早くない!? 私まだデビューして1ヶ月も経ってないよ!? いや人気者ってそんなものなのか? いやしかしまだストーカーと決まったわけじゃない!!
「……」
とりあえず黙って普通に帰ろう。思わず早歩きになる。まだストーカーと確定したわけじゃないけど、深夜にこれは怖いって……と思っていたら。
トットットットットットットットッ
「!?」
向こうも早歩きしてる!? 横を見るつもりで視線を後ろに向ける。まだ何かもごもご言っている。さっきより距離が縮まったから、うっすら、何か聞こえて……
「…………また会えたね」
!!?!?!
「イヤーーーーーー!!!!!」
◇◇◇
「す、ストーカー!?」
「そうなんですぅぅぅ〜〜」
私は楽屋で滅相もなくめそめそ泣き、とりあえず佐竹さんに相談した。
「それは大変でしたね……それで、『また会えたね』を聞いた後、どうしたんですか?」
「猛ダッシュで帰りました。家着いて振り返ったら、もう誰もいませんでした」
「そうですか……」
佐竹さんは手を頬に当て考え事をする。
「あの、これ警察に通報した方がいいですよね……」
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