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「いや、こちら側としてはあまり事を大きくしたくありません。出来るだけ内密で丸く収めたいです」
そうかぁ……たしかに『デビュー1ヶ月経つ間も無くストーカー!?』ってネタにされるのはなぁ……最速ストーカーアイドルにはなりたくない。
「じゃあ、どうすればいいんですか……?」
「出来るだけ人通りの多いところを通って帰ってください。周りの人に助けを求めてもいいです」
「え、でもそうしたら私が赤音ってバレるんじゃ……」
「まだデビューしたてなので、プライベートの姿を誰も知らないでしょう」
あぁ、たしかに。
「近いうちにボディガード代わりの人をつけようと思います。ちょっとスケジュールが詰まってるので、すぐには無理ですが……それまで、先程言ったようなことを心掛けてください」
「わ、分かりました」
すると、私のスマホが鳴る。メールが来たらしい。……お?
『今日夜からだよね?いや〜楽しみ〜〜!!」
これは!
「どうかしましたか?」
「あ、幼馴染の子と遊ぶ約束をしてまして。アイドルのレッスンでしばらく会えてなかったので、久々に!」
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