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「あら、いいですね! あ、その人と一緒に帰ったらいいんじゃないですか?」
「そうですね! そうします!!」
「いや〜〜ビッグになったねぇ〜〜赤音〜〜」
「ちょ……声が大きいって」
幼馴染の小川理央ちゃん。理央ちゃんがずっと行きたいと言っていてたカフェに、私たちはいる。
「あたし特技とか好きなこととかないからさ〜〜、赤音ホントすごいよねぇ〜〜。」
「だから声大きいて!! バレる!!」
いわゆる「古参勢」ってやつか。そりゃ機嫌も良くなるよね……。
「やっと会えたねぇ〜可愛い赤音〜〜」
「相変わらずだね……理央……」
昔から私のことをこうやって囃し立ててた。なかなか愉快な幼馴染だよ……まあ、楽しいからいいんだけど。
「あ、そろそろ帰ってもいい? 明日も朝から収録が……」
「あーおけおけ」
「あ、あとね……昨日ちょっとストーカーにあってさ……一緒に帰ってくれない?」
「ん、おけ」
そのあと、私は理央ちゃんと談笑しながら帰った。さっきのカフェでの延長線みたいな感じだった。そんなこんなで話していると、あっという間に私の家に着いた。
「相変わらず赤音の家はちっちゃいね〜。狭くないの?」
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