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間違っていない。
私の中には狂気が潜む。
普段の紳士的な振る舞いは決して無理をしているわけではない。
これも正真正銘、真実の私だ。
だか、セックスのとき、相手が恐怖や苦痛を感じる程に、私自身は強くそそり、全身の血が滾る。
しかしそれは単に傷つけたいとか苦しめたいという衝動ではない。
あくまでセックスの前戯であり、スパイスである。
多少の痛みや苦しみは直接与える。
大怪我や死につながる痛みや恐怖は催眠療法と薬物療法を用いて疑似的にコントロールする。
恐怖や苦しみから逃れるための服従や、
やがて絶頂に堕ちていくその愉悦も、
その声や表情、体温や皮膚感、分泌物のすべてを味わうことが私にとって最高のセックスなのだ。
もっと言えば、その対象は女性でなくてもよい。
相手が男性であっても私の興奮は変わらない。
肉体的精神的に健全で頑強であればあるほど、その自尊心と鍛えられた身体を踏みにじりながら、ギリギリまで追い込み、最終的には自ら私の性器を求めるまで破壊しつくす。
純粋真紅のサディストである。
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