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目を覚ましたらパンダになっていた
わたしが目を覚ました時、異変に気が付いていた。
布団の中で丸くなって寝ていたが、パジャマがきつく息苦しかった。体が動かしにくく、何となく腕が短い。布団から出て両手を見た時に自分が昨日までの姿と違うことがわかった。黒く覆われた体毛、尖った爪、手のひらの盛り上がった肉球。わたしは人ではない。ベッドから起き上がり、机上で充電をしているスマホに手を伸ばし、何とかカメラを起動させ自分の姿を見た。顔は白い毛で覆われ、小さな丸い耳と大きな隈は黒く、つぶらな瞳をしている見たこともない自分の姿――わたしはパンダになっていた。
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