目を覚ましたらパンダになっていた

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 わたしはその場に座り込んだ。パンダになってしまい、これからどうすればいいのか――不幸中の幸いとしては今日が日曜日であることだった。まずは先に起きて家事をしてくれている妻にいわないと、それから娘にも話さないと――わたしがあれこれ頭を抱えて考えていると視線を感じた。振り返ると、ドアを開き口をぽかんと開けているわたしの娘がいた。わたしと目が合ったとわかると、娘の愛理は目を次第に輝かせた。
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