目を覚ましたらパンダになっていた

　「ママ！　見て！　パパがわたしのお誕生日にお願いを叶えてくれた！　パンダだよ！　うちにパンダ来たよ！」
　愛理は甲高い声で喜びをリビングにいるであろう妻に伝えた。なるほど。これは愛理のお願い事か。ならば、仕方ない。わたしは今からパンダを務めよう。