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「たま美ちゃーん、たま美ちゃーん」
池の外に出ると、僕は大きな声で、たま美ちゃんの名前を呼んだ。
だけど、池の外は女の子を呼ぶ、仲間達の大合唱で溢れかえっていた。
身体の小さな僕の声は、仲間の声に掻き消されて、たま美ちゃんに届いているようには思えなかった。それでも、
「たま美ちゃーん……」
毎晩、毎晩、僕は名前を呼びながら、たま美ちゃんを探した。
だけど、たま美ちゃんを見つけることはできなかった。
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