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僕達は、同じ池で生まれた。 彼女の長く美しい黒髪ならぬ、黒い尾に、僕は一目惚れだった。 「たま美ちゃん、一緒に泳ご」 僕は、ことある毎に、たま美ちゃんに声を掛けるのだけど、 「お好きにどうぞ」 たま美ちゃんは、澄ました顔でそう言うと、ツ―と泳いでいってしまう。 「たま美ちゃん、待ってよー」 僕は、そんなたま美ちゃんの後を、いつも必死に追いかけて泳ぐのだった。
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