ある童歌について

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下記は昭和五年から昭和十年ごろにかけて山陰地方のごく一部で見られた童歌である。 後半の「お次に山へ〜」以降は、童歌遊びのために付け加えられたと考えられる。 「ほこ様」が何を表しているのか、不明である。 注釈:野蒜(ノビル)・土筆(ツクシ)・蓬(ヨモギ)。いずれも春の山菜である。 「ほこ様」と季節になんらかの関係性があるかもしれない。 ♪とと様 お山に入って行った ♪何を拾いに入って行った ♪おいしい野蒜を拾いに行った ♪かか様 お山に入って行った ♪何を拾いに入って行った ♪おいしい土筆を拾いに行った ♪あね様 お山に入って行った ♪何を拾いに入って行った ♪おいしい蓬を拾いに行った ♪ほこ様 お山に入って行った ♪何を拾いに入って行った ♪とと様 かか様 あね様の 爛れたお首を拾いに行った ♪お次にお山に入るのは ♪誰にしようか指をさせ
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