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なんかね、地球は一回リセットしなきゃだめだって、リセットされたらしいのよ、突然にね。予告もなくドカーンってやられて、ひどい話よね。 そんでその時に、どういう訳か私が1人生き残ったんだって。それって最強の生命力と強運の持ち主で、実は選ばれた者なんだって。 だから、お前が地球を作り直す再生者なんだ!なんて事いきなり言われたって、地球なんて、あんなにデカくて、どうやって出来てるか分からないもの、作り方も分からないし、私がどうにか出来るもんじゃないでしょ!って、突っ込みたいのに目の前のこの男は 「俺の名はミドリ。サポート的な役割をしている。分からないことがあれば聞くし教えるが、モニター見ればAIが指示してくれるから、特に問題はないだろう」 淡々と自己紹介と適当な説明して、いなくなっちゃうし。 でも、なんだろ。あのミドリって男、なんかこう懐かしいような…。おかしいよね、会ったこともないのに。なんかずっと、また会えたって心がざわついてる。なんでだろ?ちょっと頭も痛いし。 あ、そんな事より、もっと色々説明して貰いたいから、あいつ探さないと。 30分くらい探し回って、やっと見つけたあいつは、また淡々と説明を始めた。 「食事は、そこのモニターで顔をスキャンしてからボタンを押せば、お前に必要な栄養が含まれたものが自動で出てくるから、必ず食べること」 「必ずって、食べたくない時だってあるじゃない」 「食べない時は水だけでも飲むこと。食事や水には、老化を止める薬が含まれているから、必ずどちらかは摂れ。というか、口に入るものにはほぼ老化止める薬入ってるけどな」 「老化を止める薬ですって?」 そんな怪しいもん入ってる食べ物や水を摂れと? 「惑星を再生するのに、どれほどの時間がかかると思っている?つべこべ言わずに摂れ」 どれほどの時間って、どんだけ時間掛かるのよ!? 「じゃあ、ミドリも摂ってるの?どう見ても私と同じ人間よね?あなたも何か惑星を再生してるの?」 私が疑問に思ったことを口にすると、ミドリは何かを答えようとして、顔をしかめて額に手を当てた。 「ど、どうしたのよ、突然。大丈夫?」 「…俺はここに来た時の記憶がない。思い出そうとするといつも頭痛が」 「そんなに辛いならもう思い出さなくていいから。あとは寝るとことか教えてもらえば大丈夫だから」 あまりにも辛そうだったから、とりあえず大丈夫なんて言ったけど、こんな馬鹿げた夢みたいな地球再生なんて話を、理解や納得して出来るわけがない。 理解も納得もしてないのだけど…。とりあえずなんとかやってる。よく分かんないけど宇宙のど真ん中なのかな?のここ、惑星再生ステーションなんてとこで。モニターに出されるAIの指示に従いながら。
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