7.

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そう、まだ分からないのだけれど…… 分からないから不安になるのも事実で……。 「そっかあ。喧嘩しちゃった感じ?」 隣の席に座りながら、航君が親身に尋ねてくれる。 「喧嘩、はしてないんだけど」 「じゃあ、何か怒らせちゃったとか?」 「怒らせてもないと思うけど……」 「ん? じゃあ何で別れ話になるの?」 「うーん……」 速水さんが、自分のせいで俺が危険な目に遭ったと思っているから……だよな? でも、そんな俺を助けてくれたのも速水さんだ。 もちろん、俺自身は速水さんと別れたいなんて思ってないし、そもそも速水さんのせいで危険な目に遭ったなんて思っていない。 その気持ちを、彼にちゃんと伝えたら何か変わるのかな……。 「航君、ありがとう。俺、自分がすべきことが分かった気がする」 「え? まだ何もアドバイスしてないけど?」 「ううん、ありがとう。難しく考えるのはやめて、ちゃんと自分の気持ちを相手に伝えてみる。それでも駄目だったら、また話聞いてもらうかもしれないけど……」 「そっか、分かった。頑張れ!」 「うん!」 航君、ありがとう。 ちゃんと速水さんと向き合って、話してみよう……。
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