美久里

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美久里

 「ねえ、覚えてる?君があの日言ったこと。」  缶コーヒーを片手に収めた彼と橋の上で談笑中、私は聞いた。あの日なんて何年も前のことで、彼はきょとんとした顔を見せた。  覚えてる訳ないか。  きっと君は何も知らない。  私が深く傷ついていたことなんて。
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