古代遺跡

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古代遺跡

 忘れられた古代遺跡を訪ねると、門番である娘が現れる。 「これで百回目。約束通り遺産を明け渡すわ」  彼女は初めて微笑む。 「私の役目は終わり。これからは貴方が守り継いで」と消えていった。  僕は十年かけて君という扉を開いた。  憧れた遺跡を手にするため。  だがこの瞬間、大切なものを失ったと知る。
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