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その後、俺は誰にも会わずに音楽室にたどり着くことができた。音楽室は人がおらず、カーテンは閉まり、楽器たちの蓋の上にはホコリが溜まっていた。
うわ〜、何度か来てるけどほんとに重たい空気してるよね〜、ここ。誰か掃除しないのかな〜。まぁ、ここの人たちはみ〜んな、自分かイケメンにしか興味ないから〜、仕方ないか〜。
そんな事を考えながら、俺はカーテンと窓を開け、楽器たちをきれいに拭いていく。窓からはいいか風が入ってくる。
るみ「けほけほ。ほんとほこりっぽいな〜。でも〜、人いないし〜、ピアノは弾ける〜。最高の穴場だね〜。」
(さて〜、ちょっとは片付いたかな〜。雪〜、体を変わろっか〜。ピアノ〜、弾きたいでしょ〜?)
雪『!...弾きたい。いいの?』
るみ(いいよ〜。好きに弾いてもいいけど〜、お願いしてる曲はちゃんと作ってよ〜?それから〜、人が来たら俺に変わるか〜、俺のふりをするんだよ〜。?)
雪『うん!』
白『俺は?』
るみ(それは夜にね〜?)
白『ちっ。』
カチッ。
主導権が雪に変わる音がした。
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