始まり

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ろくや「どっちがろくやで」 もえぎ「どっちがもえぎか」 ろくやともえぎ「「あててみて!」」 たいよう「よし、かかってこい!(クソデカボイス)」 ろくやともえぎ「「じゃあ、いっくよー!!」」 二人は回る向きを変えたり、元の向きに戻ったりしながら高速で回りだした。 このゲームは〜、庶務の二人がイタズラするために作ったゲームで〜、当てられなくて困るところが見たくて作ったらしいよ〜。どっちが誰だか当てられた人はいないんだって〜。生徒会メンバーも全員やってるけど〜、みんなわかんなくて困ってた〜。俺も〜、出会ってすぐの時は見分けがつかなくって困ったんだ〜。ま〜、出会ってすぐだったし〜、仕方ないよね〜!あ、回り終わったみた〜い。 ろくやともえぎ「「どーっちだ!」」 たいよう「うーん…!右がもえぎで左がろくやだ!(クソデカボイス)」 もえぎ「…まぐれかな?」 ろくや「まぐれだよ!」 ろくやともえぎ「「もう一回!」」 その後も、何回も回って当てられてを繰り返した。 もえぎ「すごい!すごーい!!」 ろくや「なんで当てられるの?」 たいよう「わかるに決まってるだろ!(クソデカボイス)」 ろくや「みんな当てられないよ?」 もえぎ「僕たち、見た目一緒なのに...」 ろくやともえぎ「「なんでなんで⁉」」 たいよう「友達だからな!二人の違うところなんて、すぐに見つけられるに決まっているだろ!!(クソデカボイス)」 ろくやともえぎ「「僕たち...たいようのこと、気に入っちゃった!!」」 モブ「「「「「「「イヤーーーーーーー!」」」」」」」 二人はそう言って、もじゃもじゃに笑いかけた。 ...気づいたのは俺だけかな〜。 俺には二人の笑い方が違うように見えた。 もえぎは当ててもらったことを嬉しいのか、目を輝かせて使のように笑っているが、 ろくやの方はまるで新しい遊び道具を見つけたのようにニヤニヤと笑っているように見えた。
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