始まり

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チーズが良い感じにとろけた食パンに俺はかぶりついた。 あ~、おいし〜。 と、あんまり食べられない俺でも、ほっぺが落ちそうになるこのパンを食べながら、俺はふと、昨日のことを思い出した。 ー昨日・生徒会室ー るみ以外「「「「「じゃんけんぽん!」」」」」 ろくやともえぎ「「やったー、勝ったー!」」 しすい「……勝…た。(勝った。)」 こうき「ふ、当然だ。」 そあら「…。」 あらら〜、そ〜ちゃんが負けちゃった〜。すごい目でこっちを見てくるよ〜。 そあら「るみ、あなたのせいですからね。」 るみ「え〜、俺のせい〜?俺〜、な~んにもしてないよ 〜。」 そあら「...役職持ちは授業量が免除されているのですから、ホームルームに出る必要はありません。そして、この案内は仕事です。よって、ホームルームよりも仕事である案内が最優先であるはずです!」 るみ「ん〜、でも〜、信頼のためには〜、クラスの子との関係を保つことも〜、大事だよね〜。」 そあら「あなたはまず、生徒会内での信頼を気にするべきだと思います。」 こうき「まあ、落ち着け、そあら。るみが言っていることも間違いではない。」 そあら「それは、そうですが...」 こうき「...理事長室までの案内はそあらにやってもらうことにする。ただし、また全員がやりたくない仕事ぎ来たときには、そあら以外に頼むことにしよう。」 ろくやともえぎ「「賛成!!」」 しすい「……い…よ。」 るみ「ん、いいよ〜。」 ろくやともえぎ「「それじゃあ、そあら。頑張ってね!!」」 すると、そあらはまた大きなため息をついた。 という感じで〜、転校生・通称もじゃもじゃくんの案内をするのはそ〜ちゃんに決まって〜、俺はホームルームに出ることになったんだ〜。 ー現在・教室ー モブ1「るみ様だ。今日もお綺麗だ。」 モブ2「きゃー、るみ様、抱いてー!」 るみ「みんな、おはよ〜。」 ※ここは男子校です。 ここ緯宮乃学園は〜、私立の全寮制男子校で幼稚舎からの一貫校なんだ〜。大企業の親を持つ男子が通っているから〜、頭のいい生徒が多いよ〜。ただ〜、教師も全員男で〜、幼稚時の頃から通っている人がほとんどだから〜、男性も恋愛対象になっちゃうみたい〜。ゲイが一番多くて〜、その次がバイ、最後がノンケなんだよ〜。 それで〜、生徒会メンバーは抱きたいランキング・抱かれたいランキングで上位の人達で成り立ってるんだ〜。つまり生徒会メンバーである俺は〜、みんなに人気があって〜、今みたいに教室に来るだけで騒がれちゃうんだ〜。 朝〜、話にでた親衛隊もランキング上位者が持っているファンクラブみたいなものだよ〜。 でも〜俺ぇ〜、生徒会メンバー以外の人苦手なんだよね〜。定期的にクラスに顔出すって〜、先生と約束しちゃったから〜、サボれないんだよね〜。 モブ3「るみ様、今日の夜、空いてますか?」 モブ4「僕の方がかわいい、僕の方が先ですよね、るみ様!」 とか言う声を聞きながら、俺の席である窓際の一番うしろの席に座った。隣に席はない。 ...まただ。人を抱いてるってことはただの噂で、俺は誰のことも触りたくないんだけどなぁ。やだなぁ、早く生徒会に戻りたいなぁ。
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