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俺は、ずっと堪えてきたんだ。
夢のために。
これ以上きっと、辛いことがあるから、慣れておかないと。
ってそう思って。
どんなに、人から嫌なことを言われても、傷つけられても、裏切られても。
きっと、夢は、もっと辛いから。
そう自分に言い聞かせて、頑張ってきた。
そうすれば、夢も叶うと。
幼いながらに食いしばって生きてきた。
けれども、俺は、限界だった。
学生の頃に、一度本気で死のうとしたから。
家のベランダから、命を終えようと。
期限を決めて生きていた。
けれども、出来なかった。
それから、生きようと。
夢のために生きようと。
決めていた。
はずだった。
けれども、自分を決めつけていた。
いつでも夢なんて追えるのに。
叶えることできるのに。
でも、夢を諦めた。
諦めたら、生きている理由なんて無くなってしまった。
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