湯瀬リサコ(ゆぜりさこ)

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湯瀬リサコ(ゆぜりさこ)

湯瀬リサコは、一人の女子生徒を裏切った。 湯瀬リサコは、クラスで仕切りたがる人だった。 何をするにも、リーダーを気取って、自分の意見を通す。 それが、ウザイと思われていることも知らずに…。 背が馬鹿でかくて、それなのに、可愛い子ぶる。 そして、男の前では、猫なで声で話すのだ。 何て気色の悪い人だ。 吐き気がする。 クラスの皆で、ランチを食べた時も、 『残ってる人が可哀想だから。』 そう言ったのだ。 『何、上から目線で言ってるんだよ。』 千はそう思っていた。 それに、アトラクションが苦手なのにリーダーシップを取りたがり、自分が目立ってないと気が済まないのだ。 アトラクションが苦手だ。と大袈裟に騒ぎ始めたり、ボールがぶつかっただけで、大袈裟に泣いて痛がったりもしていた。 それなのに、 『千、もっと楽しもうよ。』 そう言ったらしい。 どの口が言うんだ。 『最低なヤツだよ。』 『湯瀬リサコってヤツは。』 『大体、体がデカイくせに、大袈裟なんだよ。』 『体デカイんだから、ボールくらいどうってことないだろ。』 それに、こいつは『ヤリマン』だ。 『汚ないヤツ。』
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