終話:進化の光

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終話:進化の光

a0fdc9b6-84f6-4623-8bfd-2e373e100842 運命共同体というモノはーー その共同体の中に正の遺産と負の遺産とを抱えているものだが。 そうした遺産は必ずしも公平に分配されるとは限らない。 特に祖国を離れて異邦に寄生する移民となると特に。 正の遺産を継いだ者達が負の遺産をも同じく受け継げば良いものを… コッチの子には正の遺産を アッチの子には負の遺産を という不平等な遺産分配が起こる。 そうした不平等な遺産分配で負の遺産を押し付けられた者達が 「自分の身に降りかかる不幸の元凶は自分の属する運命共同体から負の遺産を押し付けられたからだ」 と自覚できれば良いのだが… 基本的に祖国を離れて異邦に寄生する移民は 自分の不幸の元凶を 「移住先の在住国民らによる排外主義のせいだ」 と歪曲解釈して在住国民側を逆恨みしやすい。 そんな業深い倒錯した侵入者(ビジター)達が 「差別撤廃」という美名を大義名分に振り翳して侵略正当化。 「被害者・被差別者を詐称する当たり屋」となり罪を重ね続ける。 そこには 「内集団に由来する不幸」 の責任を 「筋違いの外集団へ投影する」 確証バイアスが存在している。 そうやって倒錯して憎悪を掻き立て それを求心力にして団結した先で 在住国民との親和性を擬態しつつ 在住国民に対してヘイトクライムを仕掛けるようになっていく。 つまりは 「右手で握手して、左手で殴り、右手の行動しか認識に入れない」 という御都合主義認知を素で行うようになる。 …特殊侵略実行犯達の倒錯心理の定番パターン。 かつての白人が繰り返した有色人種への差別と植民地化侵略。 その際に使われた定番の手口。 それはその後 有色人種同士の間にも広まったという事だ…。 戦後の日本でも自覚なき侵略兵達が日本のカネを啜りつつ日本を嫌悪・憎悪するという不条理が溢れていた。 工作アドバンテージとして 通り名を名乗り 日本人のフリをしたり 国籍だけ日本国籍を取得したり やりたい放題。 お陰で対日レイシスト達によるヘイトクライムは 「日本人が日本人に対して行なった通り魔的無差別犯行」 のように見せかけられ、レイシスト達の罪がヘイトクライムである事実は隠蔽され続けた。 同時進行で 日本のカネを啜って在日同胞の間で投資して引き立て合うといった 金融インフラ施工も展開。 そうやって隠され続けた罪があり 隠され続けたアドバンテージがあって 楽々寄生虫生活が成り立つ土壌となっていたのに… 彼らの子孫は実存の因果関係を無視。 罪を認めず御都合主義の捏造史実を盲信。 「右手で握手して、左手で殴り、右手の行動しか認識に入れない」 という御都合主義認知を全てにおいて徹底。 「自分達が『存在するだけで悪である托卵雛(寄生虫)』なのだ」 という事実すら認識せず 「本気で自分達を『被害者だ』と自己美化(実質は加害者なのに)」 していたのだった。 永遠の賠償要求権を持つ被害者だと詐称して 自分達の嘘を自分達で信じ込む。 その末のーー 限度をわきまえない超過搾取。 無差別犯行に見せかけられた対日ヘイトクライム。 犯人を日本人だと思い込ませる事で内ゲバ誘導も兼ねる。 梯子外しに自殺教唆を伴う陰湿な日本人イジメ。 やりたい放題の侵略者達に散々に蝕まれつつ 事実に気付かず 生きづらさへと 死へと追いやられながら 内ゲバ誘導に乗せられ 身内を 友人を 同胞を 自国を 恨み憎むよう仕向けられた日本人達…。 自分達が被害者だと気付かない人達は 自分達が助けを求める必要がある事にも気付かない。 被害者の無知無明…。 それはーー 加害者が改心して関係改善しようと「やり直し」を始める際には 「やり直し」を上手く進める人同士を繋ぐニカワとして作用する。 日本人の「見猿、聞か猿、言わ猿」精神は 改心した元悪人達のやり直しには役立ってきたのである…。 だがそうした罪人の罪の隠蔽は 「加害者が改心し、やり直しを始める」 という事態へ結び付かなければ ただただ罪人を野放しにして増長させ更に罪へと誘うものでもある。 (…絶望の国だよな…) と傍観者の俺から見ても日本という国は救いようがない。 報われることがなかった 救われることがなかった そんな日本人達に俺がチート転生の夢を見せてやるのは 「仕事だから」 ではあるのだが… 気持ちの奥底では 「所詮、【世界】はVR。質量を伴う夢ではあるものの、夢の一種に過ぎない」 「【世界】で報われず救われもしなかったのなら、死後の夢の中でくらい報われ救われて良いんじゃないのか?」 という、いたわりの気持ちもある。 勿論、夢の中とはいえ チート環境で活き活き生きるうちに増長して 「生前に受けたイジメ・嫌がらせに対する怒りを仮想世界の弱者へ転嫁して身代わり報復する」 ような真似はして欲しくない。 そんな風に堕ちればーー 日本人を虐げ搾取しながら罪悪感も持たずにいた者達と同じように 二度と人間として生まれて来れなくなる。 寄生虫侵略者が食肉用動物用のペナルティー転生枠を埋め尽くしているので 被侵略国民側の悪人は野生動物や農作物枠にペナルティー転生する事になるのだが…。 寄生虫侵略者達の末路よりはマシとは言え それでも辛い目に遭う事に変わりはない。 【ペナルティー転生へ堕ちる者達の数は足りている】…。 だからでもあるがーー どうしても干渉したくなってしまう。 【世界】にも 死者達の夢にも。 「地獄へ堕ちる道を塞ぐ」 「罪を重ねようとする者達からアドバンテージを取り上げる」 「やり直しを強制執行させる」 という方向へ…。 本来なら【調停者】は人間達の選択に干渉してはならない。 だが「本来なら」という在り方は 何処の空間でも簡単にルール破棄されている。 「本来なら」という在り方を外れて 自分の意志で 自分の感情で 自分の願いで 何かを為せば そこには「責任」が生じてしまう…。 責任が生じて負担が生じる。 それは俺には望ましくない。 なのにーー それでもーー …やってしまうのだろうなぁ、と思う。 …俺もそうだし。 おそらく先任者もそうだったのだろう。 高みの見物を決め込めるポジションを 【調停者】というポジションを 失う事になってでも 責任を問われる事になってでも やはり俺はやってしまうと思うのだ。 地獄に堕ちる道を塞いで 地獄に堕ちる者達を或る地点で打ち止めにする。 罪を重ね続けるアドバンテージを取り上げて 罪を重ねられないようにする。 それはタロットカードに描かれる「塔」のカードのように 俺自身が高みから落ちる事にも繋がると同時に 犯罪アドバンテージを駆使して調子に乗る連中にとっても天変地異だろう。 誰にも知られる事のない選択。 誰にも知られる事のない奉仕。 それが何処かで起きた時に 「悪は必ず滅びる」 という現象を人々は目の当たりにできる。 逆に言うなら 知られざる奉仕無き空間では決して 「悪は必ず滅びる」 という現象は起きず むしろ悪の栄えを見せつけられる事になる。 だから 「悪は必ず滅びる」 という現象は滅多に起きない。 それでいてーー ごく稀に起きる。 …大事な事なので何度でも言うが 猫を殺すのは好奇心じゃない。 猫を死へ追いやるのは 「既存状態のまま閉塞してなどいられない、眺望固定病のままではいられない、進化への、光への渇望」だ。 そうした「光への渇望」こそが 猫を「進化へ向かう死」へと向かわせる事ができるのだ。 確信の光と共にーーー。
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