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ーーー第一会議室にいるよ。
ーーーそうなんですね。お隣に行ったらいなかったので。
なんだ。美南が来たんだったら、そのまま課にいればよかった。
自分の仕事を他所において、本気でそう考えて。
ーーー来る?
そう送った途端、返信がなくなった。既読にはなっているのだが、社内では絶対にばれないようにしたい、という意向の彼女を怒らせただろうか。
電話を掛けてみようか、と手を伸ばした瞬間、扉がノックされた。
「はい」と返事をし内側から扉を開けると、会いたくてたまらなかった彼女の姿。
ほっと息を吐く。
「返事ないから怒ったかと思った」
「何でですか。お湯が沸いてなくて、時間がかかっちゃって」
という美南の手には、自分のネイビーのマグカップ。
ありがとう、と受け取って、反対の手でそのまま室内に引き入れる。
そうして、かしゃんと鍵を掛けた。
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