日本

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学校からの帰り道 「疲れた」(でも道場には行かないといけないし) 「大丈夫?匠」 「うん。ありがと桜」  彼らはこんな日常の会話をしているが、状況は普通ではなかった。  なぜなら彼らはものすごいスピードで走りながらこの話をしていたのだ。  そのスピードは脅威の時速60キロ  普通の人間が走って出せるスピードではないのは明白だ。  しかし彼らにはまだ余裕があった。   なぜなら伊丹流を習得し、免許皆伝まで至っている2人にとっては簡単な事であったからである。  そんなこんな話しているうちに彼らは道場に着いてしまった。 「今日も行くか。あのクソジジイのところに」 「師匠の事そんなふうに呼んじゃだめだよ?」 「別に良いじゃねえかよ。実際クソジジイなんだからよ」 「中の師匠に聞かれるよ?」 「あああああああそれはマズイ。早く入ろうぜ桜」 「おう弟子ども。おかえり。早く着替えてこい。今日の修行始めるぞ」 そこからはいつもの地獄の訓練の始まりだった。 まずは基礎体力をつけるためのランニングが平井町を軽く100周、師匠との刀を使った実戦など。 その他色々……… これがいつもの日常だった。 しかし今日は違った
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