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知識の蔵
「ようこそ知識の蔵へ。私は知識の蔵の案内人フィナよ」
「なあここはどこなんだ?」
「ここはですね、今まで世界で積み重ねられた全ての知識が所蔵されているのです」
「おお凄えな」
「勿論でございます。しかもここは現実世界とは区切られた空間。時間の進み方はとても遅いのよ。だからここに1年居たとしても向こうでは5秒程しか経たないわ」
「そんなにか⁉︎」
「この知識の蔵と言うスキルはスキルの中でもかなりレアな物です。だからこんな事もできてしまうのです」
するとフィナは急に匠の手を叩いた
「なんだ?おい」
「スキルについての知識をインストールしました」
「そんな事も出来るのか」
「制限はありますけどね」
「それでは、調べたいことがおありでしたらご案内しますよ」
「じゃあまずはこの世界について知りたいんだがフィナ」
「かしこまりました。こちらでございます」
するとフィナは本棚へ歩き始めた
数分後……
「こちらになります」
フィナは3冊の本を差し出した
題名は「世界の誕生」「神とスキル」「世界の歴史」
その本たちは簡単に読めるようなものでは無く、国語辞典のようにとても厚いものだった
「厚くね?」
「仕方ないですよ。この世界について知るならこれ以上のものは無いんですから」
「仕方ねえか」
「ではこちらでお読みください」
フィナは近くの机と椅子を指差した
「おう」
「へえ〜あの図体なのに本がきちんと読めるとは。匠さんは意外と馴染めなのかねえ」
「はあ。疲れた。流石にあの文字数はキツイ」
「お疲れ様です」
「おう。ありがとう」
匠は片付けを始めた
「ああ。私が片付けますから良いですよ」
「マジか。ありがとな」
「何かあればまたおいでください。ではまた会いましょう」
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