▲独占欲▲

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柳沢くんはそう呟くと、抱きしめるようにしながら顔を近づけてくる。 あ、これは…… キスされる……と思って、目をぎゅっと閉じて身構える。 けど。 「あいたっ」 おでこにゴンっと何かをぶつけられた衝撃が走る。 「警戒しすぎ」 柳沢くんが私にぶつけた額をくっつけたまま、呆れたように言った。 「ご、ごめん!でも……」 「でも?」 「い、嫌って思ってるわけじゃなくて……緊張してるだけで……」 だからつい固まっちゃうだけで……とごにょごにょ言い訳を重ねる。 と、柳沢くんがにやりと笑った。 「知ってる。嫌がってたらさすがにしない。……ハスの力で本気で抵抗されたら大怪我するし」 ごもっとも。 まあでも、嫌がってるんだと思われてなくて良かった……。 そう安心したのも束の間。 「じゃあさ、慣れるためにもそっちからキスしてみてよ」 「えっ」 「前に一回してくれたじゃん」 「あっ、あれは頬っぺただったし」
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