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「もしもし?どうでもいい内容だったら殺す」
『穏やかじゃないな』
部屋が静かなので、電話の向こうの高森くんの声は私にもしっかり聞こえる。
『さっき外で妹といるときに奏多のとこのおばさんに会ってな。夕飯を食べに来ないかと誘われた』
「はあ?」
『香田さんが来てるんだろ?妹がそれを聞いてすごく行きたがってるんだ。突然行ったらキレ散らかすだろうから先に伝えておこうと電話した』
「ふざけるな。普通断るでしょそこは……」
「高森くんの妹さん?私も会ってみたい!」
思わず電話に乱入してしまった。
前に写真を見せてもらった、中学時代の私に憧れてくれていたという高森くんの妹。会ってみたいに決まってる。
『香田さん、そこにいるんですね。ありがとうございます、妹もすごく喜ぶと思います』
「何なら今からもう来なよ」
ルンルンしながらそう言えば、柳沢くんにスマホを取りあげられた。
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