キミと2人、帰り道。

1/6
121人が本棚に入れています
本棚に追加
/6ページ

キミと2人、帰り道。

「んねぇーー!大賀くんってば、帰ろうよ!」 「たまにはいいでしょーっ?」 「おねがぁーいっ‼︎」 時は放課後、皆帰る準備をしているというのに。 わざと目立つような大声で、 言葉を並べながら、嫌がる男の子にまとわり付く女の子3人組。 ...............言っちゃ悪いけど、見てて痛い。 と思っていると。 ──────グイッ! いきなり、〝誰か〟に腕を引かれた。 「............あのさ、ごめん。 悪いけど、帰りはコイツだけって決めてるから」 謝罪の言葉が聞こえたと思えば、 そのまま、腕を引かれながら教室を出た。 「............岬くんっ、」 驚きながら不意に名前を読んでしまったけど、 私、保住依里(ほずみより)の腕を引いたのは。 私の幼なじみで、学校で1番モテる男の子。 名前は、大賀岬(おおがみさき)くん。
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!